トルコのイスタンブールにあるイェディテペ大学が、かねてから噂されていた増毛クリーム”Reboost”の販売を2018年に開始しました。

イェディテペ大学Reboostクリーム
Source:http://www.reboost.com.tr/eng

当初は2016年の予定でしたが、開発したクリームは冷蔵が必要であり、この点が消費者には不便だという意見が臨床試験の段階からありました。この不便さを解消するべく室温で保存できるものに変更するため、さらなる研究が必要で遅れが生じたとされています。

増毛だけでなく白髪が元の色に 女性にも効果

イェディテペ大学のFikrettin Sahin博士は新生児の表皮細胞由来の幹細胞を培養し、まずマウスで増毛効果があることを確かめ、臨床試験を続けてきました。

ところが販売予定とされていた年、さらにその翌年にも何の報告もなく、その存在さえ疑われ始めていた昨年、販売開始の朗報が入ってきたのです。

Fikrettin Sahin博士はアメリカのオハイオ州立大学で修士号と博士号を取得し、母国トルコのイェディテペ大学の教授になりました。生物工学が専門です。

当サイトの『AGA治療薬が続々と商品化その1』で紹介しているアメリカのHistogen 社も同様の幹細胞技術を使った製品を開発していますがHistogen社の場合培養した幹細胞を患部に注射するというやり方なので、医者の元へ通うという不便さが残ります。Reboostはクリーム状であることから、手軽に使えることが大きなメリットです。

Reboostの研究途中にイェディテペ大学の学長であるBedrettin Dalan氏とSahin博士が共同で行ったプレスリリースで、男性にだけでなく女性にも、そして増毛効果が認められただけでなく、既に白髪のある患者の新たに生えてくる髪の毛が元の色をしていることが説明されました。

Rebootクリームの効果
Source:https://www.hairlosstalk.com

既存の塗り薬と比べると効果は?

はたしてReboostは既存の塗り薬と比べると、どのぐらい効果があるのでしょうか?大学側は「人によって効果が違うのはどの薬にも言えることで、Reboostが既存の薬と比べるとより効果があるかどうかは断言できません。現在承認されている薬に対して効果が薄い患者や、副作用がある患者には選択肢が増えるのは喜ばしいことだと思っています」と述べています。

新生児の表皮細胞に増毛効果があることは世界各国の研究機関で証明されていますが、それをどのように商品化するのかを競っているのが現状で、Reboostは世界に先駆けてトルコで販売を開始されました。

Rebootの商品ウェブサイトには既に購入済の使用者のビフォーアフターの画像がいくつか載っているので、興味のある方はのぞいてみてください。http://www.reboost.com.tr/eng/kullanicilardan-gelenler

まとめ

Reboostは2018年に販売を開始したばかりなので、これからより多くの利用者の評価が待たれます。既存の薬であまりいい結果が出ていない薄毛に悩む患者にとり、選択肢が増えるのは非常にうれしいことです。

さらに患者だけでなく、各国で幹細胞技術を使った薬を開発している研究者にとっても、これから幹細胞技術にどのような改善点が必要なのか分かってくるという点でも、Rebootクリームの販売の意義は大きなものだと思います。