テニス界でロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチと共にBIG4と称されていた、アンディ・マレー。

マレーは若いころ、独特のまるでライオンのたてがみのような髪型をしていました。

アンディー・マレー ライオン髪
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きついウェーブのフサフサな長髪を振り乱してプレーする姿が印象的でしたが、だんだんと生え際がM字に後退していく様子を、メディアに何度も書かれるようになっていきます。

しばらくは沈黙を保っていたものの、ついに同じく薄毛が話題になっていたナダルにTwitterで「どっちが早く髪の毛がなくなるだろうか?ぼく?それともラファ(ナダルの愛称)?」と自虐ジョーク。

8才の時にイギリス史上最悪の銃撃事件に巻き込まれる

マレーは8才の時に通っていた小学校で児童16人、教師1人が射殺されたイギリス史上最悪の銃撃事件に巻き込まれ、その時机の下に隠れ難を逃れています。

この時の経験は幼いマレーの心に傷を残し、事件のことをようやく公にできたのは22才の時に出版された自叙伝の中でした。しかしその後もインタビューなどに答えることはなく、事件に関して沈黙を保っていましたが、2012年にアメリカの小学校で同様の事件が起こった時に、被害者や被害者の家族に向けて自分の経験からメッセージを発しました。

マレーは子供に関するチャリティーに数多くかかわっており、2014年にはユニセフ大使にまで任命されました。マレーの行動の後ろには自叙伝で語った衝撃的な幼少期の経験があるのは想像に難くありません。

18才でプロ入すると同時にウィンブルドン出場も、20代前半で薄毛が進行し始める

スコットランドのナショナルコーチを務めていた母親にすすめられ3才でテニスを始めたマレーは世界ジュニアランキングで常に上位を占めるようになり、18才の時にプロ入りすると同時にウィンブルドンの本選に初出場を果たしました。

この頃にまるでライオンのたてがみのような、豊かな髪の毛を見せつけるかのようにプレーをしている姿が人々に強烈な印象を与えたのです。

テニスでは22才の2009年に世界ランキング2位になった後、常にトップ4を保ち順調にキャリアを築き上げてきましたが、髪の毛の方は2011年頃からあの豊かな髪の面影もないほど生え際の薄毛が顕著になっていき、メディアに書き立てられるまでに。

アンディー・マレー2011
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薄毛のことを揶揄されても完全に無視をしてきたのに、2013年になるとついに冒頭のナダルに対するTwitterでの“つぶやき”をし話題になりました。当時は自らの薄毛に対する自虐的なジョークと受け取られ、2014年の不調の年には「マレー、薄毛がプレーに影響か?」とスランプを髪の毛に結び付けらることも。

このTwitterでのつぶやきは、当初は同じく薄毛を報道されても何もコメントをしてこなかったナダルへの、仲間意識を示すものだと思われていました。ところが投稿後、マレーの後退していた生え際の様子が改善し始めたのです。

実はあれは薄毛に対するジョークではなく「ぼくは植毛するからナダル、君も髪の毛がなくならないうちに挑戦しろよ」という事前のメッセージだったのでは、という憶測が飛び交いました。

2015年頃からは生え際の後退が止まりさらには増毛する様子が見られ、今度はメディアが「植毛をしたのでは?」と騒ぎ始めたと同時に世界ランキングも本人最高の2位に復活。明らかに髪の毛の状態がよくなったことがプレーへ好影響を与えているようでした。

アンディ・マレー2015
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同年にはプロ入りをした18才の時からのガールフレンドと結婚し、その時の髪形も「以前のマレーとは別人のよう。絶対に植毛をしたと思うけど、あからさまでなくていい」と好評でした。

アンディ・マレー結婚式
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2016年、悲願の世界ランキング1位を達成

その後もマレーの好調は止まらず、2016年は3年ぶり二回目のウィンブルドン優勝、男子およびシングルス史上初のオリンピック連覇、さらにATPワールドツアー∙ファイナルで初優勝を果たし、11月に「テニス界の絶対王者」といわれていたノバク∙ジョコビッチを追い抜き、悲願の1位を達成しました。(29才での世界ランク1位は歴代二番目の最高齢)

そして2017年にはこれまでの実績と慈善活動をたたえられ、ナイト(Knight Bachelor)の称号を授与されました。29才での授与は男性では史上最年少です。

まとめ

見た目がメンタル面にも影響を及ぼすということは知られていますが、やはりスポーツ選手も例外ではありません。

マレーは薄毛の改善がメンタル面に好影響を与えると信じ、植毛に挑戦する決意をTwitterでナダルにメッセージとして送ったのでしょうか?

そうだとしたら、ナダルはマレーのメッセージを真剣に受け止めたようです。2016年末にシーズンを終えることなく休養に入ったナダルはその時に植毛をしたといわれ、翌年見事に全仏オープンで優勝しています。