日本で育毛機器を検索するとヒットするのはほとんどがへアマックスで、特に個人で購入するにはリスクの少ない低価格帯の商品が見当たりません(発売中止になっている商品がそのままアップデートされずに載せられていることも)。
日本のサイトで業者を通して取り寄せられる高額の輸入商品も本国(アメリカ)での評価が分かりません。そこで、当サイトでは現在アメリカで売られている商品を価格帯別にご紹介します。
赤色LEDライトの育毛効果
育毛機器の前に少し赤色LEDライトの育毛効果について触れておきましょう。
低出力レーザーは既に育毛効果がFDAに認められていますが、赤色LEDライトにも同様の効果があることを大阪大学大学院医学系研究科の皮膚∙毛髪再生医学寄付講座がマウスを使って証明しています。
(参照:http://www.jsds.jp/jsds_29/prog_s05.pdf)
LEDは色別に作用が違い、アメリカではこれまで傷の治療や美顔目的の機器が販売されていても、育毛に効果があることを臨床試験で証明した研究者はおらず、大阪大学の臨床試験の結果は育毛業界にとって大きなニュースとなりました。
赤色:ATP(アデノシン3リン酸)の生成を促して傷の治りを早める
黄色:コラーゲンの生成を刺激してしわを軽減
青色:殺菌効果でニキビを軽減
緑色:色素沈着の改善
赤色LEDには”ATP(アデノシン3リン酸)の生成を促す”とありますが、どうしてこれが育毛につながるのでしょうか?それはこのATPが毛母細胞の活性化に深く関係しているからです。
LEDは最近一般的に販売され価格がどんどん下がっているので、育毛機器にも使われるようになってきました(初期のLEDの育毛機器は高価でした)。
安価な育毛機器
Sharper ImageのLight and Massage Therapy Hair
89.99ドル(約9,900円)という安価な赤色LEDライトを用いたヘアブラシ型の育毛機器です。
Source:https://www.sharperimage.com/
Sharper Imageのサイトでは4つ星半アマゾンでは4つ星の評価で、バイブレーション機能が付いているのでマッサージ効果があり、血行が促進されたりフケが軽減した、というレビューが多く見られます。
変わった使い方では、ペットのヘアケアに使っている、というのもありました。
Nutrastim のLaser Hair Comb
低出力レーザーが12個付いているのでへアマックスのウルティマ12に匹敵しますが、値段が279ドル(約31,000円)とヘアマックスの399ドル(約44,000円)よりかなり安くなっています。
Source:https://www.timeformecatalog.com/
Nutrastimのサイトでもアマゾンでも買え3つ星半の評価です。
この3つ星半というのは、へアマックスの製品と同じようなレビューなので、値段が安い人がいいと思われる方はこちらを選ぶのではないでしょうか。
ヘルメット型育毛機器
iGrowのHair Growth System
計55個の低出力レーザーと赤色LEDライトの両方がヘルメットの内側に付いています。549ドル(約61,000円)と高価でも、レーザーとライトのコンビネーションなのでより育毛効果が期待できるかもしれません。
1回に25分かかるのでヘッドフォーンが付いていますが、音楽好きでない人には不要な機能でしょう。
Source:https://igrowlaser.com/
iGrowのウェブサイトでもアマゾンでも買え3つ星半の評価です。
iRestore のLaser Hair Growth System
計51個の低出力レーザーと赤色LEDライトの両方がヘルメットの内側に付いています。
iGrowと同様695ドル(約77,000円)と高価ですがレーザーとライトのコンビネーションなので、こちらもより高い育毛効果が期待できるかもしれません。1回の使用時間も同じく25分です。
Source:https://www.irestorelaser.com/
iRestoreのサイトでは4つ星半、アマゾンでは3つ星半の評価です。
TheradomeのHair Growth Helmet
80 個の低出力レーザーが付いて使用時間は20分です。
値段は895ドル(約99,000円)とヘアマックスの82個レーザーが付いたヘアバンド82の795ドル(約88,000 円)に比べると割高ですが、ヘアバンド82のように移動させる必要がありません。その分使用時間は長くなります(ヘアバンド82は90秒)。
Source:https://pinklotus.com/
Theradomeのサイトでもアマゾンでも買え3つ星半の評価です。
ユニークなキャップ型 30万円を超すモデルも
Capillus社の作るLaser Capは低出力レーザーの数により3つのモデルがあり、レーザー数82個のCapillus82が799ドル(約89,000円)、レーザー数202個のCapillus202が1,999ドル(約222,000円)、レーザー数272個のCapillus272がなんと3,000ドル(約333,000円)もします。
この値段設定にはさすがに驚きますがCapillusは使用して効果がなかった場合6カ月以内なら返品に応じてくれます。これは相当な自信のあらわれです。
使用時間はレーザー数にかかわらず30分で、野球帽型なのでどこでかぶっていてもそう不自然ではないのですが、残念なことに帽子に会社の大きなロゴが付いているのです。これは改善して欲しいですね。
Source:https://www.capillus.com/
一番安価なモデルはCapillus社のサイトでもアマゾンでも5つ星の評価が付いています。
まとめ
アメリカではへアマックス以外にもこんなにたくさんの家庭用育毛機器があるのはうらやましい限りです。残念ながら日本で認可された機器ではないので国内では手に入りませんが、いくつかの機器は日本の仲介業者が扱っているので検索してみてください。
個人的な並行輸入をした方が仲介業者がない分安くはなっても、保証のことを考えるとあまりお勧めしません。
注意点としては海外から商品が送られてくる業者を使うこと(日本で未承認の医療機器は国内業者が在庫を持ち発送するのは違法)と、故障の際の対応を国内で行っている業者を探すこと、です。