「ヘアマックスの93%の育毛成功率が証明された」

となると、既存の育毛剤で効果が出なかったり、副作用があった場合、値段が高くても積極的に購入を検討する人も出てくるでしょう。

ところが、臨床研究のもう一つのデータ「自己評価」(満足度)を解説しているサイトは日本の公式サイトを含めて今のところ見当たりません。

どうしてこのデータを積極的に公表していないのでしょうか?

へアマックスの“もう一つの事実”に迫ります。

「自己評価」の真実

ヘアマックス女性の結果
Source:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/

上の臨床試験の結果のサンプル画像(アメリカ国立衛生研究所に記載)のような髪の毛の密度の増加が93%の人に見られることは数値で証明されたので、今回は同じ臨床研究の結果を使い被験者の”満足度“を分析してみましょう。

ヘアマックス満足度
Source:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/

これが国立衛生研究所に記載されている満足度のデータです。縮小すると見にくいのでリンクを貼っておきます。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3986893/table/Tab3/?report=objectonly

女性のデータは治験で使用した二つの機種別に数値が出ていますが、男性のデータは三つの機種の平均の数値が出ているので、女性の方も男性のデータに合うように、二つの機種の平均の数値を使いました。

『自己評価』は二つの項目に分かれており、一つは「脱毛症状の改善」、もう一つは「髪の厚みと量感(ボリューム感)の改善」です。

女性は16週目で「脱毛症状の改善」があったと回答した人は73.9%、「髪のボリューム感の改善」があったと回答した人は62.1%、26週目で「脱毛症状の改善」があったと回答した人は75.2%、「髪のボリューム感の改善」があったと回答した人は66.8%

男性は16週目で「脱毛症状の改善」があったと回答した人は58.2%、「髪のボリューム感の改善」があったと回答した人は55.2%、26週目で「脱毛症状の改善」があったと回答した人は59.7%、「髪のボリューム感の改善」があったと回答した人は56.7%

“93%の育毛成功率”と”満足度“に大きなずれ

数値を見ると分かるように『自己評価』の結果は、女性の「脱毛症状の改善」は70%台、「髪のボリューム感の改善」は60%台、男性の「脱毛症状の改善」と「髪のボリューム感の改善」はともに50%台、という“93%の育毛成功率”とはかなり離れた数値が出ています。

どうしてこのような結果になってしまったのでしょうか?

実はこれはヘアマックスの臨床研究では1㎠当たり1本でも発毛があれば「何らかの発毛があった」、としているところからきています。

確かに1本でも発毛があれば科学的に「発毛した」とするのは間違ってはいませんが、被験者が「髪の毛が増えた」と実感するのは絶対に1本ではないのは皆さん分かりますよね。

1㎠当たりに何本以上の発毛があれば被験者の自己評価につながるのか、という事前の調査がなく行われた臨床研究だったので、このようなずれが生じてしまったのです。

結局のところ科学的に証明された数値よりも、「使用者が満足するかどうか」の数値の方が製品のレビュー評価にダイレクトにつながってしまうということなのでしょう。

ヘアマックスの満足度
大まかに臨床研究の“満足度”をまとめると女性で71%、男性で58%です。

日本のへアマックス公式サイトで宣伝されている“育毛成功率93%”と比べて低くはあっても、副作用がほぼないことを考えると、この数値でも購入を検討する人はたくさんいると思われます。<

1㎠当たり20本以上の大量発毛があったのは何割の人?

1㎠当たり何本の発毛があれば被験者は増毛したと実感できるのか、は残念ながら知ることはできません。それでもせっかく臨床研究の結果が公表されているので、さらに数値の分析をしてみましょう。

私が興味があったのは「1㎠当たり20本以上の大量発毛」のデータです。

当サイト内記事のへアマックス【その2】にデータが載っており、1㎠当たり20本以上増えた人の割合は女性で41%、男性で51%で、大量発毛したのは男性の方が多いという結果になっています。

先の“男性の満足度58%”、というのを見た薄毛に悩む男性の中には購入を迷う人も大勢いると思われますが、半数の男性には大量発毛の可能性もある、という興味深い数値も出ているのです。

アメリカでの使用者のレビュー

科学的な数値以上に重要な”満足度“も臨床研究の結果により知ることができたところで、実際の使用者のレビューも気になってきました。ただ各サイトのレビューを見ても、オンラインの大手アマゾン(日本)でもレビューの数が少なくあまり参考になりません。

いろいろなサイトのあまり多くないサンプルからですが、へアマックスのネガティブなレビューは「使用法が面倒なので続かない」と「初期不良」というのに集中しているようで、「効かない」というレビューはあまり多くありませんでした。

これが本当であれば薄毛に悩む人にはうれしいことです。本国アメリカでのレビューでその裏付けが取れるかどうか調べてみました。

アメリカではへアマックスの製品は公式サイト以外にデパートのオンラインサイトやアマゾンで買うのが一般的で、レビューの数が多いのは圧倒的にアマゾンです。

できるだけ偽のレビューを排除するため、アマゾンから購入したと証明できている人(Verified Purchase)のレビューだけを見てみました。新型の製品はレビューが少なく、旧型(デザインは違っていますが、性能は同じ)に的を絞りました(2019年2月23日時点)。

【プロフェッショナル12(ウルティマ12の旧型)】
Hairmax Professional12
Source:https://www.amazon.com/

アマゾンでは一つ星~三つ星を「ネガティブ」なレビュー、四つ星と五つ星を「ポジティブ」なレビューとしており、「ポジティブ」なレビューは65件、「ネガティブ」なレビューは61件です。

「ネガティブ」なレビューを詳しく調べてみると、初期不良や面倒くさくて使用中止が日本で言われているほど多くはなく、「ネガティブ」の内容は圧倒的に「効かない」というものでした。

効果があるかどうかとは直接関係のないレビューを除くと、「ポジティブ」なレビューは65件「ネガティブ」なレビューは46件、で“満足度”の高いレビューは59%ということになります。

これは、臨床研究の結果(男女平均の満足度65%)よりもやや低い数値です

アメリカで使用者の“満足度”が低い理由

日本では前述のようにあまり「ネガティブ」なレビューを探すことができませんが、アメリカでは(アマゾンのレビューによると)41%の人が満足していない、という結果です。臨床研究よりも満足度の数値が低くなっているのはなぜなのでしょうか?

考えられるのは、臨床研究の時は対象者にいろいろな条件を付けており、ある程度の効果が期待できる人を被験者にしているのに対し、アマゾンでは誰でも購入できるので、“満足度”が低くなっている可能性です。

さらに日本での評判がアメリカよりもいいことの理由としては、人種間の違いがあるのかもしれません。日本人を対象としたへアマックスの臨床研究が待たれるところです。

まとめ

残念ながらへアマックスの「93%の育毛成功率」と使用者の「満足度」にはやや乖離があるというもう一つの事実が浮かびあがってきました。

ただし、この記事を書いたのは購入を検討している人たちに、日本にはまだ存在しない情報をいろいろなデータから提供してみようと思ったからで、決して購入を踏みとどまらせる意図はありません。

臨床研究での満足度は65%、実際の使用者の満足度は59%という数値は、決して低い数値ではなく、薄毛対策の選択肢の一つに入れてもいいのでは、と思います。