AGA治療に名医は不要と言い切れる医学的理由。診察料をとらないクリニックはむしろ敬遠し無意味なオプションメニューもスルーしよう
この記事に書いてある事
  • 名医だろうがヤブ医者だろうが同じ薬を使えば結果も同じ
  • ろくろ回しや腕組みをしている医者だけは選んではダメ
  • 個人輸入代行の薬とクリニックで処方される薬は別物と知る
  • 無意味なオプションメニューと治療薬の副作用は何かを理解しておこう
  • でもどうしても名医を、という方のために一人だけ良い先生を紹介します

泉 南おはようございます。当ブログkaminoke.love(カミノケドットラブ)のナース役で、司会進行を務めさせていただく泉です。

病気やケガ、原因不明の痛みなどの治療を進めていく上で最初に頭に浮かぶのが、

「できるだけ腕の良い先生に診てもらいたい」

ということだと思います。

出来ることなら誰だって名医に診てもらいたいと思うのは自然なこと。AGA(男性型脱毛症)の治療でも同じ想いは誰もが持つと思いますが、当ブログからのアドバイスは「AGA治療に名医は不要」です。

不可能 医者

なぜ治療に名医が不要なのか、医学的な理由について、当ブログメインコメンテーターである姫野先生に解説してもらいます。

また、それでも納得できない方のために、一人だけ名医を紹介しようと思います。

名医だろうがヤブ医者だろうが同じ薬を使えば結果も同じ

ナース泉ナース泉

姫野先生、いきなり結論を聞いてしまいます。なぜAGA治療に名医が不要なのでしょうか?

姫野先生姫野先生

それは植毛をのぞけば、AGA治療のアプローチは4パターンしかないからです。

姫野先生解説
AGA治療は順番が決まっています。

  1. プロペシアかザガーロによる脱毛予防
  2. プロペシアかザガーロ + ミノキシジル外用薬(発毛剤)
  3. プロペシアかザガーロ + ミノキシジル内服薬
  4. プロペシアかザガーロ + ミノキシジル内服薬 + 市販育毛剤
  5. 自毛植毛 or ウィッグ(かつら)

①から始めて効果が出なかったら②に進み、最終段階が④です。育毛剤を使うのも④の段階で、それでも効果に満足できない時は、自毛植毛やウィッグをかぶることしか選択肢が残りません。

薄毛で悩み始めた人の多くの人が間違えるのが、治療の一番初めに育毛剤を選んでしまうことにあります。実は育毛剤は最後の手段です。

公的機関(公益社団法人日本皮膚科学会)が定めたAGA診療ガイドライン(pdf)を読めば分かりますが、ガイドラインの中で育毛剤という言葉は出てこないし、推奨もされていません。

つまり、育毛剤は医学的観点からは「効果が認められていない」ということです。

薄毛対策で効果が認められている薬は、脱毛予防薬としてプロペシア(主成分フィナステリド)とザガーロ(主成分デュタステリド)、発毛剤としてミノキシジル。この3つ。

【フィナステリド】
フィナステリド クラシエ製薬株式会社 大興製薬株式会社

【デュタステリド】
デュタステリド

【ミノキシジル】
ミノキシジル発毛剤とミノタブ

これらは医薬品なので、名医が処方しようが新米医が処方しようが出る効果は同じ。濃度の低いものから試し飲みして、副作用と発毛効果を経過観察しながら徐々に濃くしていく手順も同じです。

AGA治療は医師の肩書さえあれば誰でも同じ結果を出せ、医師免許を持っていなくても勉強しさえすれば誰でも容易に治療方法を覚えることができます。

これが例えば麻酔や外科だと、腕の差はかなり出てきます。麻酔のコントロールは非常に難しく、局所を縫う技術は当然腕の差が大きいです。

メスを構える外科医

ところがAGAは治療が4パターンしかなく、出す薬も3種類のうち2種類を使うだけなので、腕の差は出ません。AGA治療に名医は不要ということです。

なお、AGAの治療の順番については下記の記事で詳しく解説してあるので是非読んでみてください。なぜ育毛剤が最後の手段なのかもより詳しく解説してあります。

ろくろ回しや腕組みをしている医者だけは選んではダメ

ナース泉ナース泉

名医が必要ないのは分かりました。逆に選んではいけない医者やクリニックはあるのでしょうか?

姫野先生姫野先生

あります。気になるクリニックの公式サイトを開いてみて、ろくろ回しや腕組みをしている医師を見つけたら、そこは避けたほうが賢明です。

姫野先生解説

ろくろ回しは言葉だけだと分かりにくいので、写真を貼っておきます。

ろくろ回しをする男性医師

このようなポーズをする医師が、気になって調べたAGAクリニックの公式サイト内に出てきたら、そこはスルーすべきクリニックである可能性が高いです。

もちろんこれ↓もダメです。

腕組みする男性医師

腕の悪いクリニック、あるいは無駄なオプションメニューをガンガン勧めてくるクリニックに限ってろくろ回しや腕組みをしています。これらのポーズをした医師の写真が出てきたら、右上の×(バツ)を押してそのクリニックの公式サイトは閉じてしまってください。

これ以外にもあやしいポーズはあるので、別記事でこれらの虚勢を張るポーズを特集しています。読んでみてください。AGAクリニックを選ぶ際の眼力を磨くことができるようになります。

公式サイトが綺麗すぎるクリニックには要注意

公式サイトがあまりに綺麗なクリニックは、海外製の有名ブランド物の服やバッグを身に付けて歩いている人と同じだと思えば分かりやすいかもしれません。

ファッションで大事なのは本人の身の丈にあった着こなしであって、着こなしができないから高いものを身に付けないといけないわけです。

AGAクリニックも本質的に同じことが言えて、腕を組んでみたりろくろを回してみたり、オリジナル薬や完全オーダーメイド治療とわざわざ大きな文字で書いてみたりというのは、中身の無い証拠。

【某AGAクリニックの公式サイトから抜粋】
オリジナル治療薬

手前味噌で恐縮ですが、このブログ、kaminoke.love(カミノケドットラブ)は、ブログデザインには一切お金も手間暇もかけていません。いたってシンプルです。

でも、しっかりと記事を書いているので多くの読者がついていて質問もたくさんきます。将来デザインを綺麗にする予定はなく、そんな余裕があるなら、そのすべてを読者さんが満足してくれる記事を書くための時間(取材や学会への出席など)に当てるつもりです。

個人輸入代行の薬とクリニックで処方される薬は別物と知る

ナース泉ナース泉

医師の腕に差が出ないなら個人輸入代行で薬を買うのもありなんでしょうか?

姫野先生姫野先生

買うのは個人の自由ですが、偽物を掴ませられるだけなのと、医薬品被害救済制度の対象から外れるので何かあったときに全て自己責任になります。

姫野先生解説

医薬品には必ず副作用が存在します。必ずです。副作用がない薬は医薬品とは呼びません。サプリメント、あるいは健康食品と呼びます。

日本国内で厚労省が認可をおろした正規医薬品やジェネリック医薬品を服用して副作用が起きたときに誰が責任を取るかと言うと、厚労省が責任を取ることになっています(間に第三者機関が入ります)。

結審する裁判官

賠償金という形ではなく、給付金を受け取る形になり、いずれにせよ国が認めたものであれば国に一定の責任を取らせることができるので、「そういう制度があるんだ」ということを覚えておくといいでしょう。

医薬品副作用被害救済制度|お薬を使うときに思い出してください

ところが、個人輸入代行で入手できる医薬品は医薬品被害救済制度の対象外になります。

例えば脱毛予防薬であるフィナステリドは、肝機能障害やEDなどの副作用リスクがありますが。肝機能障害を越えて急性肝炎や肝硬変にまで発展したり、あるいは完全にEDになってしまったりした場合、個人輸入代行で入手した薬では誰も責任をとってくれません。

無責任な男性

国内製の正規ジェネリック医薬品は、個人輸入代行で入手できる薬と価格差はそれほどないので、副作用や偽物を掴まされるリスクを考えた場合、個人輸入代行に手を出して得をするケースのほうが少ないということをよく認識しておいてください。

無意味なオプションメニューと治療薬の副作用は何かを理解しておこう

ナース泉ナース泉

今までのアドバイスを総合すると「自分で知識をつけていれば名医である必要はない」という結論に至りそうです。そのほかに気をつけるべき最重要なことは何でしょうか?

姫野先生姫野先生

副作用を理解しておくことと無駄な治療をしないことです。どちらもそれほど難しくないので勉強してほしいです。

姫野先生解説
AGA専門クリニックの多くで、メソセラピーと呼ばれる治療法をオプションメニューに置いています。

結論をズバっと言います。メソセラピーは意味がありません。医学的根拠はなく、世界中の医療データベースをすべて探してもメソセラピーが有効だという臨床データは一切見つからないのです。

公的な臨床データでメソセラピーが有効であることを示す文献等あれば何語のものでもいいので是非ご連絡ください。土下座してあやまります。ただし、私が土下座することはありえません。なぜなら世界中のデータベースをすでにチェックしているからです。

メソセラピーとは、要するに育毛剤を医療器具を使って頭皮に注入するものだと思ってもらえればほぼ間違いありません。

【メソセラピー】
AGAメソセラピー

少し詳細に解説すると、医薬品や育毛剤で大事なのは「接触頻度」です。薬には半減期(血中滞在濃度)があるので、医薬品の多くは最低でも1日に1回、育毛剤だと1日2回の使用が推奨されているのはそのためです。

メソセラピーはクリニックに出向かないと受けられず、多くても月に2回が限度で通常はメソセラピーは月に1回しか行いません。1回あたり数万円です。

少し医学のことを勉強すれば、薬品と頭皮内の接触頻度が月に1回や2回で効果が出るはずがないことは誰にでも分かります。HARG療法も同じで、月に1-2回の治療で髪の毛が生えてくるわけがありません。

もしどうしてもメソセラピーをやりたいなら毎日クリニックに通ってください。請求は安くても年500万円を超えると思います。

冷静になって考えて欲しいです。

厚労省がAGA治療で効果があると認定しているのはミノキシジル(発毛剤)とフィナステリドおよびデュタステリド(ともに脱毛予防薬)の3つ。これに加えて最近アデノシンと赤色LEDが加わりましたが、アデノシンや赤色LEDはミノキシジルなどに比べれば効果ははるかに低いです。

メソセラピーやHARG療法は単体で治療を行っているクリニックは存在しません。100%フィナステリドやミノキジジルとセットで行います。つまり、メソセラピーのおかげで発毛するわけではなく、ミノキシジルなどのおかげで発毛しているだけなのです。

【HARG療法】
ハーグ療法

「セットで治療すると効果が増します」

などというセールストークは、言葉は汚いですが「ガン無視」してください。そしてメソセラピーを推してくるようなクリニックはあなたが行くべきクリニックではないことをここで断言しておきます。

メソセラピーもHARG療法も発毛には必要ないし意味もないので、その高額なお金を払う経済力があるのなら、自宅で使える赤色LEDでの治療器を購入してください。そのほうがはるかに安く、発毛効果も多少はあります。

フィナステリドとミノキシジルの副作用は循環器内科での診察がベスト

AGA治療で使用する脱毛予防薬フィナステリド(あるいはデュタステリド)と発毛剤ミノキシジルは、それぞれ副作用があります。

フィナステリドとデュタステリドの主な副作用は肝機能障害です。肝機能障害は血液検査で肝臓の値を経過観察することでセルフコントロールすることができます。

血液検査のデータ

具体的にはAST(GOT)とALT(GPT)及びγ-GTPの値が上昇するのですが、特に注意すべきはALT(GPT)の値の上昇です。詳しくは下記の記事を参照ください。

もう一つの薄毛治療薬であるミノキシジル(発毛剤)は、心臓や肺(呼吸器)などの循環器に障害が出ます。

具体的な症状としてしては動悸息切れです。心臓がズキズキ痛んだり、あるいは呼吸不全気味になった場合は即座に服用を中止してください。

動悸 狭心症

ミノキシジルは外用薬(育毛剤)として使用する分には、頭皮のかぶれ程度なのでそれほど使用を怖がる必要はありませんが、通称ミノタブと呼ばれるミノキシジルタブレット(内服薬)は非常に作用が強い薬で、発毛する期待値が高い反面、副作用リスクも高いので注意が必要です。

下記の記事で副作用の詳細を解説しています。

フィナステリド(およびデュタステリド)とミノキシジルの副作用は、どちらも循環器内科で検査可能です。

yahooやgoogleで「循環器内科 〇〇市」「循環器 〇〇駅」などで検索すると最寄りの循環器内科がヒットするので、心電図検査と血液検査を定期的に受けることをおすすめします。

でもどうしても名医を、という方のために一人だけ良い先生を紹介します

ナース泉ナース泉

姫野先生にとって名医の定義はどのようなものなのでしょうか?

姫野先生姫野先生

AGA治療に限定すれば、診察料をキチンととり、しっかり診察してくれる先生ですね。当たり前のことを書いていますが、実はいそうでいないのです。

姫野先生解説
クリニック(病院含む)というところは、本来は薬で稼ぐことはできない仕組みになっています。

「医薬分業」といって、治療をするのは医者だけど薬を処方するのは薬剤師というのが大原則。調剤薬局が病院の近くにあるのはそのためです。

しかし、AGA専門クリニックでは基本的に診察料をとりません。なぜならそうすることで患者の集客が容易になるからです。

もちろん合法でグレーでもないので診察料をとらず院内処方で薬で稼ぐこと自体は何も問題はないのですが、診察料をとらないわけですから、診察にかける時間は極端に短くなります。

回転数(何人の患者を診察して薬を処方したか)で勝負しているというわけです。

こんなところに名医などいるはずがありません。真剣に患者を診察すればするほど回転数(1日に診られる患者の数)が落ちるので当然適当な診察になります。

手抜きをする医師

診察無料なのにしっかり診てくれるクリニックのからくり

このようなクリニックに共通しているのは、オリジナル治療薬の存在とメソセラピーのようなオプションメニューの存在です。

マーケティング用語でいうところのバックハンド商品。診察料を無料にして患者を集め、言葉巧みに、時にはかわいい女性スタッフをつかい、バックハンド商品を契約させてしまうのがこの手のクリニックの営業実態です。

AGA治療は自由診療がメインなので、ブラックだともグレーだとも言うつもりはありませんが、治療に月3万円前後もとるのはボッタクリと言わざるを得ません。

お金を懐に入れる男性医師

フィナステリドは国内正規ジェネリック医薬品で4,000円程度、原価が高いミノキシジルを処方したとしても、どんなに高くても月15,000円以内で収まるはずです。

ただし、薬価を抑えてしまったりオプションメニューをつけないとなると、診察料でしか稼ぐことができなくなります。診察料をとるべきなのです。

この項の最初の吹き出し会話で、名医の条件を「診察料をキチンととり、しっかり診察してくれる先生です」と述べたのはこのため。

初診料は5,000-6,000円とりしっかり診察し、再診料も3,000円程度は患者さんからもらい、そのかわり全力で診察すべきなのです。

医者はお金を稼ぐことが目的ではなく患者を治療して治すことが目的なので、診察料をとるのは当たり前で、診察料をとるからにはそれにふさわしい技量と的確な診断力が必要になります。

この当たり前のことができることが名医の条件です。

タブレット端末を使って患者に説明する男性医師

名医を紹介

さて、ではこの条件に当てはまる名医はいるのかというと、残念ながらいません。それくらいAGA業界はお金に汚染されているのです。

ただし診察料はとりませんが、経験や診察の技術を世界標準レベルで持ち合わせている先生なら知っています。名前をここで出してしまうと迷惑をかけてしまうので、もし名医にどうしても診てもらいたい方は下記のボタンからお問い合わせください。

迷惑メール防止のため、あらかじめハンドルネームやメールアドレスを登録していただく必要があります。登録が面倒だと思う方はスルーしてください。

冒頭でも申しあげたように、AGAを治すのは医師ではなく薬です。当ブログの他の記事をくまなく読んでいただければ名医に頼る必要は一切なくなるくらいあなたもAGA治療に詳しくなれます。